つなぎタイプのファン付きウェアの利点|特徴や注意点についてもあわせて紹介 2021.11.04
ファン付きウェアとはどんな服?
暑い夏の中、工場や工事現場で働く人は熱中症などの危険がつきまといます。熱中症などを防ぐ効果が期待できるアイテムとして、注目されているのが空調服です。ファン付きウェアは、服の内部に電動ファンが内蔵されており、服の中に風が供給される仕組みがある服のことを指します。
真夏に使用すると、涼しく快適なアイテムとしてファン付きウェアは注目を集めています。そんな空調服には多くの種類があり、つなぎを普段着用する人のためにつなぎタイプのファン付きウェアも販売されています。
今回はつなぎタイプのファン付きウェアの特徴や注意点、さらに快適に使用するポイント等を解説していきます。
4種類のファン付きウェアの特徴
ファン付きウェアは大きく分けて4つの種類に分類されます。「長袖タイプ」「ベストタイプ」「半袖タイプ」「つなぎタイプ」の4種類です。
種類に応じてそれぞれの特徴があります。ここではファン付きウェアの種類別に特徴を解説していきます。
1:ベストタイプ
ベストタイプのファン付きウェアは、軽量で動きやすいという特徴がある点や、長袖タイプよりも服の膨らみが抑えられる点などが人気です。
イメージ的には、長袖の方が涼しいイメージがあるという人もいるでしょうが、ベストタイプの方が風の通り道が多いため、長袖よりも涼しいと言われています。
さらに価格面でも、長袖タイプやつなぎタイプよりも比較的安価な面も、うれしい要因ではないでしょうか。
2:半袖タイプ
ベストタイプ同様、半袖タイプのファン付きウェアも人気があります。半袖タイプのファン付きウェアは、ベストタイプのファン付きウェアよりも袖がある分キッチリとしたイメージを与えることができる面から、企業によっては好まれるファン付きウェアです。
長袖タイプとベストタイプのファン付きウェアの中間に位置づけられるため、中途半端なイメージを持たれやすいですが、ラフな感じではないことから、好んで使用している人も多いタイプの空調服です。
3:長袖タイプ
長袖タイプのファン付きウェアは、肌の露出を抑える必要があったり、火を扱ったりする職業の人に好まれる空調服です。しかし、ベストタイプや半袖タイプのファン付きウェアよりも価格が高くなる傾向があります。
また、ファン付きウェアが大きく膨らむといった点や、ひっかけてしまって破れたりする可能性もあるため、使用する際は若干の注意が必要なファン付きウェアと言えるでしょう。
4:つなぎタイプ
ファン付きウェアは「ベストタイプ」「長袖タイプ」「半袖タイプ」が主流でしたが、最近は「つなぎタイプ」も登場しています。つなぎタイプのファン付きウェアがあることで、普段つなぎを使用している人は、快適に作業ができるようになっています。
つなぎタイプのファン付きウェアは、見た目がつなぎになっていることから、普段の生活で使用するケースは少ないでしょう。しかし、仕事着がつなぎであるため、通常のファン付きウェアを使用できなかった人も、快適に作業ができるため、人気が出てきています。
つなぎタイプのファン付きウェアの利点
つなぎタイプのファン付きウェアの場合、通常タイプのファン付きウェアよりもメリットがある部分もいくつかあります。上下がつながっているつなぎタイプは、汚れや砂が進入しにくく、内部を清潔に保てる他、上下セットな分洗濯も比較的楽になるでしょう。
ここでは、つなぎタイプのファン付きウェアの利点に関して解説を行っていきます。
普段からつなぎタイプを着用している人でも使いやすい
つなぎタイプのファン付きウェアのメリットの1つが、普段からつなぎタイプの作業服を使用している人でも使いやすいという点です。
つなぎを普段使用している人が、ファン付きウェアを使用する際に、慣れていない半袖タイプや長袖タイプのファン付きウェアを使用することで、少なからずストレスも発生します。また、服の感覚に慣れる必要もあるため、作業パフォーマンスにも影響します。
つなぎタイプがあることで、普段の感覚のまま、快適に作業ができるというのが大きな利点です。
上と下が繋がっているので動きやすさがある
つなぎタイプのファン付きウェアは、上と下が繋がっているので動きやすいのが特徴です。ファン付きウェアを使用するために、上下バラバラの作業服に着替えることで動きが多少、鈍くなる可能性もありますが、つなぎタイプであれば、スムーズに動けます。
また、普段からつなぎを使用している人の場合、つなぎに慣れていると、つなぎ以外の作業服は慣れが必要なため、動きやすいつなぎタイプのファン付きウェアは重宝されます。
つなぎタイプのファン付きウェアを着用する際の3つの注意点
つなぎタイプのファン付きウェアを使用する際には、従来のファン付きウェアとは多少違う点もあるため、その点は注意して使用する必要があります。つなぎタイプのファン付きウェアの特徴をしっかりと理解し、納得したうえで使用していきましょう。
ここでは、つなぎタイプのファン付きウェアを着用する際の注意点を3つ解説していきます。
1:バッテリーが多く必要になる
つなぎタイプのファン付きウェアを使用する際には、他の種類の空調服よりも、バッテリーが多く必要になることを理解しておきましょう。他の種類のファン付きウェアは、主に上半身に空気を循環させますが、つなぎタイプのファン付きウェアは全身に空気を送る仕組みとなっています。
そのため、より大型のバッテリーを必要とする他、予備のバッテリーも準備しておくことが望ましいと言えます。
また、万が一、作業途中でバッテリーが切れ、予備もない場合には蒸し風呂状態で作業を行うことになるため十分に注意しましょう。
2:サイズは大きめを選ぶ必要がある
つなぎタイプのファン付きウェアを選ぶ際には、ジャストサイズではなく、気持ち大きめのサイズのファン付きウェアを選ぶことをおすすめします。全身を覆う、つなぎタイプのファン付きウェアの場合、ジャストサイズだと、動きにくいことがあります。
空気の循環も考えると、気持ち大きめを選ぶことでストレスなく作業ができるでしょう。しかし、あまりに大きいとかえって作業しづらくなるため、注意しましょう。
3:服の中に入れる空気を清潔に保つ必要がある
つなぎタイプのファン付きウェアの場合、砂や汚れといったものが服の中に入りにくいというメリットがあります。しかし、逆に入ってしまった場合、粉塵等で汚れた空気が循環することになるので注意が必要です。
つなぎタイプのファン付きウェアの場合、汚れの吸い込みに気をつけるためにも、ファンにフィルターを装着するなどの工夫も必要でしょう。
つなぎタイプのファン付きウェアをより涼しく使うためのポイント
つなぎタイプのファン付きウェアは他のファン付きウェアと比べ、風をあまり感じられないことから十分な涼しさを得られていないと感じることがあるでしょう。
これから説明するポイントをしっかりと押さえて、つなぎタイプのファン付きウェアをより涼しく使用していきましょう。
吸汗・速乾効果に優れたインナーを着用する
つなぎタイプのファン付きウェアを使用する際に、涼しさをアップさせるには、つなぎの下に着用するインナー選びも重要です。ファン付きウェアの下に着用するインナーは、吸汗・速乾効果のあるインナーを着用することで、汗を素早く吸い取り乾かすため、体の冷えを防ぎます。
汗をかいた不快感も少なく、つなぎの中は快適な空気が循環するようになりますので、吸汗・速乾効果の優れたインナーを着用していきましょう。
保冷剤を活用する
つなぎタイプのファン付きウェアをさらに涼しくするためには、空調服の背中などにある保冷剤を収納するポケットに保冷剤を入れて冷却効果を上げていきましょう。保冷剤を入れることで、空気自体を冷やしてくれます。
冷えた空気がつなぎの中を循環するため、涼しさがアップしておすすめです。多少、コストがかかりますが、その分快適に作業ができるというメリットを得られるでしょう。
つなぎタイプのファン付きウェアの利点や注意点を知っておこう!
つなぎタイプファン付きウェアの場合、全身に空気を送ることができ、汚れも入りにくいためメリットとなる点は大きいです。しかし、バッテリーの問題やサイズのチョイスなど、気をつけるべき点もあります。
今回の記事を参考にしながら、快適につなぎタイプのファン付きウェアを使用していきましょう。