土木作業着はどうやって選べばいい?押さえておくべきポイントを紹介 2021.10.16

土木作業着とは?

土木作業などに使われる一般的な作業着は、作業の内容から大きく分けると土木工事用と機械工事用の2種類に分類されます。どちらも長袖・長ズボンが基本で、機能性と安全性を重視した作業着が使われています。

土木作業着の役割

土木作業着の役割は仕事をしやすくすることであるため、作業環境に合った機能を持つ作業着を選ぶ必要があります。機能性で作業着を選ぶ際は、自分の職場環境に合っている機能を持った作業着を探すのが基本です。

 

例えば土木作業を夜間に行う方は、安全面から視認性の高い作業着を選ぶ必要があります。反射テープや反射材が付いた作業着が適切といえるでしょう。

 

土木作業着の定番

土木作業着の定番は、安全面から一般的には長袖、長ズボンで、作業着の定番の色とされているのはブルーです。

 

ブルーの作業服が一般的になったのは、アメリカの鉱山で働く作業員に配られた青のデニム生地が元です。青のデニム生地は天然染料のインディゴによって染められており、虫や毒蛇が嫌がるため広まったとされています。

 

 

また、ブルーの生地は汚れが目立ちにくく頻繁に買い替える必要がないのも、定番カラーとなった理由の1つです。

 

【5つのタイプ別】土木作業着を選ぶ際のポイント

一般的に土木作業着は動きやすくするために、伸縮性や軽い素材であることも求められます。また、職場環境によりますが、安全を重視したものや汚れに強い土木作業着が好まれることもあります。

 

ここからは、土木作業着を選ぶ際のポイントについて詳しく紹介します。

 

1:夏の暑い時期に着るべき土木作業着

夏の暑い時期に土木作業する場合、どんなに厳しい暑さの中でも安全面を考慮して長袖の作業着を着なければなりません。そのため、夏の土木作業着には速乾性と通気性が求められます。

 

ここからは、夏の時期に着るべき土木作業服について紹介します。

 

汗対策

汗対策として、大きめの緩い作業着を着て空気の層を作ると涼しくなると考えている方も多いでしょう。しかし、実際は空気の層を作ってしまうことで、空気による断熱性が高まり、暑さが増してしまいます。

 

汗対策には、体に密着して汗を吸い上げて発散する素材のインナーを活用するとよいでしょう。また、インナーを着た上に通気性の良いポリエステル製の作業着を着用すると、汗を外に発散できるでしょう。

 

蒸れ対策

吸汗性の高いインナーを着用した場合、吸い上げた汗を外気に発散させて、蒸れを防ぐ必要があります。蒸れ対策として、インナーの上に着る作業着は、薄く風通しの良いものを選ぶとよいでしょう。

消臭対策

夏の暑い時期は汗対策や蒸れ対策とともに、消臭対策も必要です。作業着に付いた汗の臭いはなかなか落ちにくく、洗濯をこまめに行うのが基本です。また、速乾性のある素材でできた土木作業着を選ぶと、汗がすぐ乾くため消臭対策になります。

 

同じ土木作業着を一日着用しなければならない場合には、市販の消臭スプレーを作業着に吹き付けるのもよいでしょう。

 

熱中症対策

水分補給などの熱中症対策に加えて、最近は土木作業着に空調服を採用し暑さ対策をする方が増えています。

 

空調服はファンから取り入れた外気を服の中に送り込んで汗を乾かすことで、涼しく快適に作業が行えるようになります。空調服は、熱中症対策としての効果が大きい作業着と言えるでしょう。

 

2:冬の寒い時期に着るべき土木作業着

冬の作業現場で一番求められるのは寒さ対策でしょう。軽さや動きやすさを重視して寒さが凌げなかったり、逆に着込みすぎて動きずらくなってしまったりなど、冬の作業着選びにもいくつかポイントがあります。

 

ここからは、冬の寒い時期に着るべき土木作業着について紹介します。

 

保温対策

内側が起毛になっていたり、中綿がたくさん入った保温性のある作業着は必須といえます。厳しい寒さの中で作業を行う場合は体の熱を逃がさないよう、蓄熱や保温加工がされている作業着を選びましょう。

 

また、冷たい風に吹かれると体感温度が変わるので袖口や襟元が絞れるような仕様になっている作業着もよいでしょう。

 

防水対策

雪によって作業着が濡れてしまうことがあります。作業着が濡れることで身体も冷えてしまい、体調を崩す恐れがあります。そのため、冬場に使用する土木作業着には、防水対策も必要といえます。

 

防水加工は撥水加工と混同されがちですが、撥水加工は作業着に付いた水をはじくようにする加工です。雪場で作業する場合は、水が生地の内側に染みてこないようにする防水加工がされた作業着を選びましょう。

 

静電気対策

冬場は空気が乾燥して静電気が貯まりやすくなり、金属に触れた時などにたまった静電気が火花となって放出される現象が起こりやすくなります。

 

ガソリンなどの燃料を扱う作業では、静電気の火花が燃料に着火すると、事故や怪我につながり大変危険です。そのため、冬場の作業着は、帯電防止加工がされている作業着を選ぶとよいでしょう。

 

3:動きやすさ重視の土木作業着

土木作業着を選ぶ際のポイントとして、動きやすさを重視して選ぶことも必要です。綿100%の生地は風合いや肌へのなじみが良いのですが、乾きにくく、伸縮性もあまりありません。

 

ここからは、動きやすさを重視した作業着の選び方を紹介します。

 

伸縮性のある素材

ストレッチ素材の作業着は、伸縮性があるため、動きの激しい現場で重宝されます。また、地面に座って行う作業や運搬など、動きの多い作業をする場合にも適しているでしょう。

軽い素材

土木作業ではデリケートな操作が要求されることがあります。そのため、動きやすい軽い素材でできた土木作業着を選ぶのがおすすめです。

 

例えば、土木機械の操作を行う時や、タイルを敷き詰めなければならない作業では、硬くて重い綿100%の素材よりも、軽くて柔らかいポリエステルなどの化学素材でできた作業着が向いているでしょう。

 

4:安全重視の土木作業着

土木作業着を選ぶ際に、安全を重視しなければならないこともあります。例えば、土木作業の中でも、現場で溶接作業を行う方には、火気や熱に強い綿素材の作業着がふさわしいでしょう。

 

そのような安全重視の作業着には、綿100%の素材や表面強度の強い素材が適しているでしょう。

 

 

一方、安全重視の作業着において、ポリエステル素材は適していないと言えます。しかし、化学繊維の中には摩耗に強いものもあるため、火気を扱わない現場であれば使うことができます。

 

5:汚れに強い土木作業着

どんな素材であっても汚れは付いてしまうため、洗濯しやすいかどうかを重視して選びます。綿100%の素材は、洗濯すると徐々に縮みや型崩れが起こるため洗濯しやすさという点においては向いていません。

 

綿とポリエステルの混紡素材は、綿の頑丈さとポリエステルの軽量性・速乾性を兼ね備えた素材であるため、使い勝手が良いでしょう。

 

安全確保の必須アイテムを解説

土木作業を行う方の安全を確保するために使用されるのが、ヘルメット、安全靴、手袋です。これらの用具は使用する作業の内容により、要求される素材などが変わります。

 

例えば手袋は、コンクリートなどを扱う作業では滑りにくいゴム引き手袋が向いていますし、高温の部品を扱う作業には、革製やケブラー製の手袋が熱を通しにくくて使いやすいでしょう。

 

 

ここからは、安全確保のために使われるアイテムについて紹介します。

 

ヘルメット

土木作業において頭部を守ることは必須と言えます。そのため、ヘルメットは安全用具としてもっとも使われており、会社から支給されることもあります。

 

ヘルメットは、造林作業などの土木作業だけでなく、倉庫や港湾などでの荷役作業、高圧線作業、建築物の組立解体作業での飛来物や落下物の危険から頭部を護るために着用されます。

 

 

他にも、土木作業をする中で車両を運転する際にも、ヘルメットを着用しなければならない場合もあります。

 

昔は足袋の着用が主流でしたが、現在では安全靴を着用することが一般的で、JIS規格に合格した商品のみが安全靴と呼ばれています。

 

安全靴には着用者のつま先の防護のために、靴の先端に鉄やプラスチックの芯が入っており、靴底には滑り止めが付いています。また、くぎを踏んでも刺さらないよう靴底に鉄板が入っていているものもあります。

 

 

出典:安全靴|公益社団法人 日本保安用品協会
参照:https://jsaa.or.jp/%e5%ae%89%e5%85%a8%e9%9d%b4/

 

手袋

保護手袋や作業手袋は、汚れ防止や防寒、切り傷や火傷の防止、油や溶剤、薬品に対して手や指を保護するために用いられます。手指を守り作業効率を高めてくれる手袋は、作業環境や動作に合ったものを選ぶことが大事です。

 

例えば、塩化ビニール製手袋は、手になじみやすく耐摩耗性・耐水性があります。ニトリル手袋は耐油・耐摩耗性を持つ上に、細かい作業も可能です。天然ゴム手袋は柔らかくて伸縮性があり、指先の感触を確認しながら作業ができます。

 

 

他にも布製の軍手なども保護手袋としてよく使われます。

 

ポイントを押さえて最適な土木作業着を選ぼう

土木作業着を選ぶ際のポイントについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか。

 

土木作業着の役割は仕事をしやすくするだけでなく、自分の身を守るためにも作業環境に合った機能を持ったものを選ぶことが大切です。この記事を参考に、自分にあった土木作業着を選びましょう。