ファン付きウェアの洗濯方法と押さえるべきポイント|購入方法や取り扱い方法も併せて解説 2021.10.14

ファン付きウェアって洗濯できるの?

ファン付きウェアを洗う場合、どうすればよいかわからない方もいるでしょう。ファン付きウェアはファンやバッテリーを外した後に洗濯機で洗うことができます。

 

ファン付きウェアの素材の、紫外線をガードするチタン加工を長持ちさせるために、付け置きや手洗いで洗わないようにしましょう。ネットにファン付きウェアを入れて、ファスナーをしっかり閉めてから、弱アルカリ性洗剤の洗濯機で洗うことがおすすめです。

 

 

汚れを落とすために漂白剤を使用したい場合もあるかもしれませんが、チタン加工を長持ちさせるためにも漂白剤の使用やタンブラー乾燥はしないようにしましょう。

 

ファン付きウェアの構造やメカニズム

体を動かす作業現場では、ファン付きウェアは重宝されるでしょう。現場が暑い環境でもクーラーや大型扇風機を必要としないので地球環境にも優しいと言えます。

 

ファン付きウェアのファンユニットがどのような特徴なのか、涼しく着用できる理由はなぜなのか、ファン付きウェアの構造やメカニズムについて説明します。

 

ファンユニットとは

ファンユニットとは、服の中に風を送ることができる、ファン付きウェアに取り付けられた小型の扇風機です。ファンとバッテリーがセットになっており、バッテリーでファンを充電した後に、一定の風量で体に風を送ることができます。

 

ファンユニットは、風量の大きさや連続稼働時間、カラーバリエーションなど、各社メーカーにより様々な種類があります。

 

涼しく着用できる理由

ファン付きウェアは、ファンユニットが体の表面に大量の風を送りこみ汗を乾かし、気化熱が熱を逃して体温の上昇を防ぐことにより、涼しく快適な着用感をもたらします。

 

人間は体を動かすと体温が上昇し、たくさん汗をかくと汗を蒸発させる気化熱が発生します。体内の熱を逃がし、体温を下げているのです。その気化熱をファンの風で人工的に起こすことで、涼しい着心地へと導きます。

 

 

さらに、襟内側の調整ヒモにより背中から首筋へと空気の通り道を作って、風量調整が可能です。

 

ファン付きウェアの着用メリット

ファン付きウェアは建築業の現場や工場など、室内外関係なくあらゆるシーンで活躍します。暑い環境でも快適に作業できれば、作業効率の向上が見込めます。

 

ここからはファン付きウェアの着用メリットについて解説していきます。今回は、作業効率が上がることを始めとした2項目をピックアップしていきます。ファン付きウェアの着用メリットについてご興味がある方は、参考にしてください。

 

作業効率が上がる

ファン付きウェアに取り付けられたファンの風によって、工場などの作業現場やプライベートでのレジャーなどで、作業効率が上がることが期待できます。

 

暑い環境で作業をするとモチベーションが下がって、作業効率も下がってしまうでしょう。ファン付きウェアにより高温の体を冷却させて、不快な汗のにおいを抑えた快適な状態であれば、作業効率の向上が見込めるでしょう。

 

熱中症への対策になる

1年中ファン付きウェアは着用できますが、とくに真夏の猛暑時は、熱中症への対策にぴったりと言えるでしょう。

 

ファン付きウェア着用前は上半身に熱がこもっており、熱中症や脱水などのリスクがあります。ファン付きウェア着用後は、ファンユニットの性能により上半身の熱の温度が下がっており、熱中症など体への負担を減らす効果が期待できます。

 

ファン付きウェアの洗濯方法と押さえるべきポイント4つ

ファン付きウェアを使用した後にそのまま洗濯していいのか、洗うとしたらどういった方法ですればよいのか、わからないという方もいるでしょう。

 

洗濯前に必要な4つのポイントや、ファン付きウェアジャケットの素材別洗濯方法のルールから、洗濯後の対応まで解説していきます。

 

 

現場で付着した土汚れや油汚れなどをきれいに落とすことは簡単ではないため、正しい洗い方、洗濯後の扱いまでマスターしましょう。

 

1:洗濯前に必要なこと

ファン付きウェアは精密機器が接続されているので、普通の洋服と同じように洗ってしまうと、ファンやバッテリーの故障につながるため注意が必要です。

 

ファン付きウェアは洗濯前に「表記確認」「ファンを外す」「バッテリーを外す」「作業現場で汚れたファン付きウェアは洗濯機に入れる前に汚れを落とす」という、この4つの作業を洗濯前に行いましょう。

 

 

ここからは洗濯前に必要なこと4つの解説をしていきます。

 

ファン付きウェアにある表記を確認する

洗濯をする前には必ず、ファン付きウェアに付いている洗濯表示を確認しましょう。主に、洗濯、漂白、乾燥、アイロン、クリーニングの表示を確認します。

 

洗濯表示とは、繊維製品の取扱いに関する表示記号のことで、取り扱い方法を示すためにピクトグラムが使用されています。

 

ファンを外す

ファン付きウェアを洗う前に、ファンを取り外して掃除をしましょう。ファンは精密機械のため、一緒に洗ってしまうと故障や不調の原因になってしまいます。

 

ファンは、ホコリや砂汚れなどさまざまな汚れが付着しやすい構造です。風の弱まりや故障の原因にならないように、定期的に洗うことをおすすめします。

 

 

精密機器であるファンは水で洗うのは控えたほうがいいでしょう。細かい部分は綿棒を使用したり、傷つきにくい中性洗剤を含ませた柔らかい布でお手入れしましょう。

 

バッテリーを外す

ファンとセットで必要なのがバッテリーです。バッテリーはファンを動かすための電源で、メーカーごとに重量や電圧、稼働時間などが異なります。

 

ファンと同じく、バッテリーもファン付きウェアを洗う時は外しましょう。バッテリーも精密機器で水に弱いため、間違って一緒に洗ってしまわないように注意が必要です。

 

 

バッテリーの外し方は、バッテリーから接続されているケーブルを外し、ファンからケーブルを外します。メーカーによって外し方の手順が変わることを考慮して、付属の説明書を確認しましょう。

 

油汚れや泥汚れは汚れを落としてから洗濯する

ファン付きウェアは、油汚れや泥汚れを落としてから洗濯をしましょう。そうしなければ、ほかの衣類に汚れが移ってしまったり、ファン付きウェアの汚れが十分に落とせません。

 

油汚れを落とすには、アルカリ性洗剤や作業着用洗剤を使用し、60~70度ほどのお湯にファン付きウェアをつけ置きして、2時間ほど待ちます。その後、40度ほどのお湯を洗濯機にためて洗濯しましょう。

 

 

泥汚れの場合は、まずは泥を乾燥させて、ブラシなどでジャケットの繊維に入り込んだ汚れを取り除きます。その後、洗濯機で洗いましょう。そのまま洗濯機に入れてしまうと、泥がジャケットに染み込んでしまい落ちづらくなります。

 

 

泥が落ちにくい場合は還元性漂白剤や作業着用の洗剤を使用するといいでしょう。

 

2:ファン付きウェアジャケットの素材別の洗濯方法

ファン付きウェアジャケットは、素材によって洗濯方法が異なります。

 

ファン付きウェアジャケットの主な素材は、チタン加工・特殊UVカット素材、綿・天然素材、ポリエステル素材、綿・ポリエステル混紡などが挙げられます。ここからは、ファン付きウェアの素材別の洗濯方法を紹介します。

 

チタン加工・特殊UVカット素材の場合

チタン加工素材のファン付きウェアの場合、紫外線をガードする特殊なUVカットが施されています。そのため、夏場の野外作業では、紫外線をガードして日差しから体を守ります。

 

チタン素材は摩擦に弱いです。洗濯を繰り返していくとチタン加工がはがれやすくなってしまうため、注意が必要でしょう。

 

 

素材の刺激を減らすために、「弱アルカリ性の洗剤を使う」「ファスナーを閉じてネットで洗う」「つけ置き、手洗いはしない」「漂白剤、タンブラー乾燥を使わない」という点に注意しましょう。

 

綿・天然素材の場合

綿・天然素材の場合、しわになりやすいことや購入後は色移りしやすい可能性があるため、ほかの衣類と洗わずに分けて洗うといいでしょう。

 

また、綿は洗濯で縮みやすい特徴があるため、普段着ている洋服のサイズよりもワンサイズ大きいジャケットがおすすめです。生地が縮んでもジャストサイズで着用できることで気にせず洗濯ができます。

 

ポリエステル素材の場合

ポリエステル素材の場合は、高い温度に弱いため高温の乾燥機や熱湯で洗わないようにしましょう。高温で洗うと、しわができたり、溶けてしまう可能性があることからぬるま湯で洗う必要があります。乾燥機に入れるときは30度ほどがおすすめです。

 

高温に気を付ければ、ポリエステルは綿と比べるとシワになりにくく、生地が縮むことがないのが特徴です。

 

綿・ポリエステル混紡の場合

綿・ポリエステル混紡の場合は、ラベルの洗濯表示を見て、綿かポリエステルを比較して多く含まれている方に洗い方を合わせるといいでしょう。

 

綿の使われている比率が大きければ、色移りに気を付けましょう。ポリエステルの使われている比率が大きければ、洗濯に使用する水の温度に気を付けるようにしましょう。

 

3:ファン付きウェアジャケットの洗濯後の対応

ファン付きウェアジャケットの素材別の洗い方がわかったら、洗濯後の対応を確認しましょう。ここでは生乾きになっていないか確認することや、バッテリーとファンの付け方について解説します。

 

ファン付きウェアジャケットの洗濯後の対応について興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

生乾きになっていないか確認する

洗濯後は、生乾きになっていないか確認をしましょう。

 

生乾き状態だと、ファンやケーブルを取り付けたときに故障になりかねません。梅雨の時期であったり、雨が降っていたりして生乾きであっても、完全に乾いてからファンやケーブルを取り付けることをおすすめします。

 

バッテリーとファンの付け方

バッテリーとファンの付け方は面倒くさいものと思われがちですが、ポイントを押さえたやり方を知れば、簡単に取り付けることができるでしょう。

 

1.ファンからリンクを外します
2.ファン付きウェアの外側の取り付け口に、ファンを取り付けます(平の面を外側・丸みを帯びている方が内側にセット)
3.服の内側からリンクでファンを挟むように固定します
4.ケーブルにファンとバッテリーをつなぎテープで固定します

 

 

この4つの流れで取り付けが完了しますが、メーカーによって取り付け方が異なる場合もありますので、各商品の説明を確認しましょう。

 

4:ファン付きウェアの洗濯と併せて行いたいこと

ファン付きウェアの洗濯と併せて、ファンを市販のパーツクリーナーでお手入れすることをおすすめします。

 

洗濯頻度が多い方はファン付きウェアの替えを2枚から3枚ほど用意しておくと安心です。また、暑い環境で長時間作業をしたときにバッテリーの充電が切れることを考えて、バッテリーの替えがあるといいでしょう。

 

洗濯前に落としたい汚れ別の洗い方3つ

ファン付きウェアの使用場所によって、泥汚れや汗汚れ、機械の油汚れなど、あらゆる汚れが付着してしまいます。洗濯機でただ洗うだけでは、頑固な汚れはなかなか落ちないでしょう。

 

そんな時には、洗濯前に落としたい汚れを、それぞれに適した落とし方で除去しましょう。

 

1:不溶性汚れの洗い方

不溶性汚れは溶けない汚れを指し、泥や土汚れが挙げられます。不溶性汚れは水洗いでは逆効果で、繊維に汚れが浸透してしまいます。

 

濡れた状態では、逆に泥が張り付いてしまうので、乾燥してから、固形せっけんをつけてブラシでこすると汚れを落とすことができるでしょう。

 

 

自然乾燥させるか、ドライヤーなどで泥や土汚れを乾燥させます。ブラシの使い方は一定方向に滑らせて汚れを落とし、せっけんを揉みこみましょう。

 

2:油溶性汚れの洗い方

油溶性汚れは、工場などで付着する機械の油や食用油、体の脂などを指します。

 

油溶性汚れは弱酸性洗剤が効果的です。弱酸性洗剤で60度ほどのお湯に2時間ほどつけ置きしてから洗うと汚れが落ちるでしょう。

 

 

つけ置きした後は、ファン付きウェアをすすぎます。汚れが気になる部分に、固形せっけんでもみ洗いしてから洗濯機で洗いましょう。

 

3:水溶性汚れの洗い方

水溶性汚れとは、汗やジュース、醤油、砂糖などの汚れを指します。乾いた布などで汚れをつまむように取り、流水で素早く洗い流すことで落とすことができるでしょう。

 

汚れが残ってしまう場合は、台所用洗剤などを使用し、歯ブラシでたたくように汚れを落とすといいでしょう。

 

ファン付きウェアの購入方法3つ

最近ではテレビで放送されるなど、ファン付きウェアはメディアに取り上げられることもあります。ここからは、そんなファン付きウェアの購入方法について解説していきます。

 

今回は、3項目をピックアップしていきます。ファン付きウェアの購入方法についてご興味がある方は、参考にしてください。

 

1:ファン付きウェアの相場を知る

ファン付きウェアの相場は、メーカーや、ジャケットの素材、性能によって値段が変動します。平均的な価格は、1着セット売りで1万から2万円ほどと言われています。

2:ファン付きウェアの選び方

ファン付きウェアは、「耐久性」「涼しさ」「生地」「デザインや大きさ」などで選ぶことができ、吟味することでぴったりなファン付きウェアが見つかるでしょう。

 

危険が伴う作業高所現場などには、耐久性があるヘリンボーン素材の摩擦や引っ掛かりに対して強度があるファン付きウェアがおすすめです。

 

 

室内や涼しさを求めている環境では、スポーツ向けなどの風量が強い、バッテリーが長持ちなど涼しさにこだわったモデルのファン付きウェアがおすすめです。

 

 

生地で選ぶ場合は、肌触りにこだわった綿素材や、撥水性がある屋外向けのポリエステル素材などで選べます。撥水性機能がないジャケットの場合は、撥水スプレーを使用することで水をはじくことができます。

 

 

そして、プライベートでのアウトレジャー向けに柄がプリントされているもの、半袖、長袖、ベスト、フード付きがあります。サイズも大きいサイズや男女兼用などから選べます。

 

3:別売りの場合はそれぞれ購入する必要がある

欲しいファン付きウェアが別売りになっているという場合は、それぞれファンやバッテリーを別で購入する必要があります。

 

知名度のあるファン付きウェアのブランドでは、単品売りやセット売りがあるため、通販でも気軽に購入ができるでしょう。

 

ファン付きウェアの取り扱い方法

ファン付きウェアのファンで風を送って涼しく快適に作業が行えますが、取り扱い方法を間違ってしまうと、バッテリーが故障してしまったり、涼しくファン付きウェアを着ることができなくなります。

 

バッテリーの取り扱い方法とファン付きウェアの正しい着用方法を解説します。

 

バッテリーの取り扱い方法

バッテリーは、高温多湿な環境に置かないようにしましょう。

 

バッテリーはリチウムイオン電池でできているので、高温の場所に放置していると、発火や爆発の危険性があります。また、水に触れると発火する危険性があるので、水場や多湿環境には注意しましょう。

 

稼働時間を考慮する

稼働時間が短い場合は7.2Vで8時間ほど、長い時間使用したい場合は6Vで24時間ほどの稼働時間のファンを選ぶなど、短期で使用したい場合や長く使用したい場合で稼働時間を考慮しましょう。

 

メーカーごとに出力の切り替えが3つから4つの切り替えが可能で、ボルトの大きさで稼働時間が変化します。

 

バッテリーを収納する場所

バッテリーの収納場所は、メーカーのデザインによって異なります。ジャケットの内側にバッテリー収納ポケットがついていたり、ベルトに引っ掛けたりするタイプが挙げられます。

 

ポケットタイプかベルトタイプかのデザインで、重さや機能性が変わるので、自分に利便性のあるデザインを見つけましょう。

 

着用の仕方

着用する際に、ファン付きウェアを少し大きめサイズにすることや、インナーを併用してコンプレッションを着用することで、涼しく過ごすことができるでしょう。

 

ゆとりのあるファン付きウェアを着ることで、風が全身にいきわたり循環し、汗を蒸発させて涼しい着心地が期待できます。

 

 

インナーは、吸収性が悪いと体の熱が逃げにくくなり、作業の効率も低下してしまうでしょう。インナーは、吸収性に優れたものがおすすめです。

 

 

また、バッテリーやファンが劣化していないか確認しましょう。一般的には、バッテリーは500回充電で2年ほど使用可能で、ファンは3,500時間で4年ほど使用可能と言われています。

 

ファン付きウェアは正しく洗濯しよう

ここまでファン付きウェアについて、洗濯前にファンやバッテリーを外すことや、素材別に洗い方の違いがあることなど、正しい洗濯方法につながる内容を紹介してきました。

 

使用する環境にあったファン付きウェアを選び、ファン付きウェアの洗い方や、ファン・バッテリーのお手入れをマスターしましょう。