作業着の洗濯時に注意する6つのポイント|汚れや臭いを効果的に落とす方法とコツ 2021.06.24

作業着の洗濯に大切な3つのルール

職業柄、制服を着る方、私服の方がいらっしゃると思いますが、作業着を着る方も数多くいらっしゃることでしょう。作業着を着る職業はさまざまなので、汚れの種類もさまざまです。油汚れなどは落としづらいので、毎日の洗濯に苦労しているのではないでしょうか。

 

作業着の洗濯には、3つのルールがあることをご存知でしょうか。このルールを知ることで、落ちない汚れに対する苦手意識をなくすことができるかもしれません。これらのルールを押さえて、少しでも楽に汚れを落としましょう。

 

1:付着した汚れは早めに落とす

洗濯をする上での基本中の基本とも言えますが、付着した汚れはなるべく早く落とすようにしましょう。付着して時間が経てば経つほど、作業着の生地の中に深く浸透してしまうので、より落としづらくなってしまいます。

 

汚れが付いていることに気づいた時点ですぐに落とせれば良いのですが、作業中であればそうはいきません。汚れた作業着は、放置することなくその日のうちに汚れを落とすようにしましょう。

 

2:つけ置き洗いで落としやすく

作業着についてしまった汚れは、つけ置き洗いをすることで落としやすくできます。つけ置き洗いをすることで、生地の奥まで入り込んだ汚れを浮き出させることができるので、結果として汚れを落としやすくなるからです。

 

つけ置き洗いに使う洗剤は、作業着のタグについている洗濯表示を確認した上で選びます。その選んだ洗剤を作業着が入る大きさのバケツなどに入れ、40度くらいのお湯で溶かします。そこへ、汚れの付いた作業着を入れて、30分〜1時間ほどつけておきましょう。

 

 

この後、作業着を絞って普段の洗濯と同様に洗うことで、汚れ落ちの良さを実感することができるでしょう。

 

3:汚れによっては適切な前処理が必要

付いた汚れの種類によって適切な前処理を行う必要があります。汗や皮脂汚れ、機械油や錆汚れなどさまざまな種類の汚れがあり、その種類によって汚れが落とす方法が異なります。前処理の方法を間違ってしまうと、汚れが落ちずシミになる可能性もあります。

 

汚れに応じた前処理をしっかりと行った上で通常通り洗濯をすれば、よりきれいに汚れを落とすことができるのです。

 

作業着を洗濯する頻度

作業着を洗濯する頻度は、作業着の汚れ具合にもよりますが、基本的にはその都度、洗濯するのが正解です。

 

ちょっと現場の作業確認の時に着ていくだけ、という場合であればその都度、洗濯の必要はありません。しかし、毎日現場で作業をする方であれば、汚れはもちろん汗もつくことでしょう。毎日汚れのない、清潔な作業着を着れば、気持ちよく仕事に臨めます。

 

作業着の洗濯時に注意する6つのポイント

さて、ここまで作業着の洗濯の3つのルールと、洗濯の頻度についてお伝えしました。作業着1つとってみても、その付いた汚れの種類に応じてアプローチ方法は異なりますが、汚れに対して適切な前処理をすることの大切さがお分かりいただけたかと思います。

 

ここからは、作業着の洗濯をする時に注意しなければならないポイントを6つご紹介します。このポイントを押さえて、毎日の作業着洗いを効率よく行いましょう。

 

1:付着した泥は最初に落とす

まず作業着を確認したとき、泥が付着している場合には最初にしっかりと落とすようにしましょう。泥を落とす前につけ置きをしてしまうと、泥が生地の中に入り込んでしまい汚れも泥も落ちづらくなってしまいます。

 

そもそも泥は、はたき落としたり、掻き出したりしないと取れない汚れの1つなので、きちんと乾かした上で、ブラシなどを使ってあらかじめ落としておきましょう。

 

2:洗濯表示を見る

次に、洗濯をする時に着目するポイントとして、作業着のタグについている洗濯表示を確認しましょう。洗濯表示には、洗う水の温度や漂白剤が使える生地なのかが表記されています。

 

洗濯機で洗えるものなのか、手洗いのみなのか、そもそも家庭で洗えないものなのかをしっかりと確認しましょう。

 

3:素手のまま洗剤に触れない

現在の洗濯用洗剤は、とても高い洗浄力を持っています。その洗浄力の高さから素手のまま作業をしてしまうと、荒れてしまうことがあります。

 

作業が多少しづらくなるかと思いますが、作業の際はゴム手袋を着用するようにしましょう。

 

4:洗濯機の汚れを確認

汚れがよく付く作業着ですが、洗濯後、その汚れが洗濯機に付着していないか確認しましょう。服をきれいに洗い上げてくれる洗濯機ですが、服から落とした汚れが意外と洗濯機本体に付いてしまっているものです。

 

前回作業着を洗った時の汚れや臭いが洗濯機に残っていたら、次の作業着を洗う際に移ってしまう可能性があります。作業着を洗った後、もしくは次の作業着を洗う前には必ず洗濯機の中を確認し、汚れが残っていないか確かめるようにしましょう。

 

 

ゴミ取りネットや排水ホースはよく汚れるので、まめに確認をしてゴミを取り除くこと、洗濯後に洗濯機の蓋を開けて湿気がたまらないようにすることも大切です。

 

5:作業着とほかの衣類は別に洗濯

1回の洗濯物の量が少ないと、効率を考えて作業着とほかの衣類を一緒に洗いたくなってしまいます。しかし、汚れという観点から考えると、できれば別に洗濯をするようにしましょう。

 

あらかじめ分けることによって、作業着に付いている汚れが、ほかの衣類に付着するのを防げるからです。

 

6:こすり過ぎは禁物

作業着の汚れを落とす際、前処理の必要性とつけ置きが効果的と紹介しました。汚れを少しでも早くきれいに落としたいという気持ちから、汚れている箇所を強くこすりがちです。しかし、強くこするのは御法度です。

 

強くこすってしまうことで、作業着の生地が毛羽立ったり、痛んでしまう可能性があるからです。強すぎず適度な加減でこするように心がけましょう。

 

代表的な作業着の汚れ6選

ここまで作業着を洗濯する際の注意ポイントについてご紹介しました。ここからは、作業着に付きがちな代表的な汚れの種類についてご紹介します。

 

代表的な汚れの種類として、汗・皮脂、機械油、鉄錆、泥、草、食品油の6つがあります。これらの汚れの種類についてまずよく理解しましょう。

 

1:汗・皮脂

汗や皮脂汚れは、作業着のみならず普段着でもよくある汚れです。すごく目立つ汚れではないですが、しっかりと落とし切らないとその汚れや臭いが蓄積され、服が黄ばんできます。特に襟元や袖、脇の下などは汚れやすいと言えるでしょう。

2:機械油

機械油の汚れは、水に溶けにくい性質を持っているので、汚れとしては落としづらい部類に入ります。車両の整備工場などで作業をする整備士の方は、エンジンオイルなどの機械油が作業着に付きがちです。

 

油は40度以上のお湯を使用することで、溶け出しやすくなります。また油汚れは、長期間置いてしまうことで黒ずみになってしまいます。油汚れがついた場合には、なるべく早くお湯を使って汚れを落とすことをお勧めします。

 

3:鉄錆

鉄錆の汚れは、鉄工場や金属加工会社で働く方の作業着に付きがちな汚れで、一般的な洗濯洗剤では落とすことが難しい汚れです。

 

後ほど錆汚れを落とす洗濯の仕方についてご紹介しますので、参考にしてください。

 

4:泥

泥は、作業着の繊維の中に土や砂が入り込んで汚れていることが多いです。作業着の洗濯の注意ポイントでもご説明しましたが、そのまま洗ってしまわず、最初に落としておくようにしましょう。

5:草

草もその汁が汚れとして付くと落としづらい類のものです。これは、さまざまな汚れが混ざって入っているため、落とす方法にも順番があります。後ほど落とし方について解説しますのでご参考してみてください。

6:食品油

調理師の方の作業着に付くことの多い食品油ですが、これも落としにくい汚れです。時間が経つほど落ちにくくなるので、すぐに落としたいところですが、なかなかそうもいかないので困ります。

 

油汚れを落とすコツを押さえて洗濯をする必要があります。

 

【汚れ方別】作業着の洗濯方法5選

汚れの種類がおわかりいただけたところで、ここからは、落としにくい汚れの洗濯方法について解説します。この方法を押さえておけば、今まで悩みの種だった作業着の洗濯が、スムーズになるに違いありません。

 

また、いずれの汚れでも前処理をした後、洗濯機に入れることになるのですが、その際は、通常の洗濯物と分けて洗うこと、汚れ落ち優先なので洗濯ネットに入れずに洗うことを覚えておきましょう。

 

1:汗・皮脂汚れ

軽い汗・皮脂の汚れであれば、洗面器などにぬるま湯を張っておき作業着が汚れている部分を濡らします。そして洗濯用の固形石鹸を塗りつけてから、専用のブラシ、なければ使い古しの歯ブラシなどで軽くこすり泡だてます。その後普通に洗濯機で洗うと良いでしょう。

 

しつこい汗・皮脂汚れの場合には、お湯に塩素系の漂白剤を溶かしてつけ置き液を作り、そこに作業着を1~2時間程度つけておきます。そうすることで、汗と皮脂汚れがつけ置き液に溶け出し、汚れが落ちやすくなります。その後普通に洗濯機で洗うと良いでしょう。

 

2:油汚れ

機械油、食用油にかかわらず油汚れの場合は、高い温度に溶け出しやすいので40~60度くらいのお湯に洗剤を溶かし2時間ほどつけ置きをします。

 

汚れがしつこい場合は、洗濯用の固形石鹸を塗り込み、汚れている箇所をブラシで軽くこすることで、落ちやすくなります。その後、普通通り洗濯機で洗いましょう。

 

3:錆汚れ

錆汚れですが、これは通常の洗剤で落とすのが難しい汚れです。錆汚れがついた場合には、すぐに洗剤を使わず、まず水でこすり洗いをしましょう。

 

そのあと、中性洗剤と食用のお酢を1:1の割合で混ぜたものを錆汚れのある箇所に塗り付けます。そこをもみ洗いをしてから普通通り洗濯機で洗いましょう。

 

 

この方法で落ちないほどのハードな汚れの場合には、ぬるま湯に酸素系漂白剤を溶かしたつけ置き水に作業服を30分ほどつけておきましょう。そしてその後、漂白剤を水で洗い流してから通常通り洗濯機で洗いましょう。

 

4:泥汚れ

泥がついた作業服の場合、すぐに洗いたくなってしまいますが、それはNGです。まず、作業着に付いた泥を完全に乾かしてから洗濯用のブラシや、使い古しの歯ブラシなどで乾いた泥をこすり落としましょう。

 

ここで繊維に入り込んでいる土や砂をしっかりと取り除くのが仕上がりに差が出るポイントです。その後、水につけ汚れている箇所に洗濯用石鹸を塗り込み揉み洗いをした後、普通通り洗濯機で洗いましょう。

 

5:草汚れ

草の汁が付いて汚れになってしまった場合には、そのシミ部分に洗剤を直接塗り、洗濯ブラシか使い古しの歯ブラシなどで叩きながら落とすようにしましょう。その後、水ですすいでから普通通り洗濯機に入れて洗いましょう。

作業服を効率よく乾かすときの工夫3つ

ここまで、作業服についた汚れを効果的に落とす方法について解説しました。

 

ここからは、洗い上がった作業服をいかに効率よく乾かせば良いのか解説します。生地が丈夫な分、なかなか乾かないという悩みがあることと思います。干す時間が長くなると、臭いの原因になります。そんな作業服を3つの工夫で効率よく乾かしましょう。

 

1:脱水時の工夫

厚みのある生地が多い作業着なので、脱水時間に時間がかかるとお悩みの方も多いでしょう。作業着を洗濯してすすぎから脱水に入る前にひと工夫、乾いたバスタオルを洗濯機に入れてみましょう。

 

乾いたタオルを入れることによって、脱水しながら作業着の水分をタオルが吸い取ってくれ、脱水時間を極端に伸ばすことなくしっかりと脱水ができ、干す時間を短縮できます。

 

2:干す時の工夫

次に干す時の工夫についてです。生地が重なることなく、広い面積に風が当たるようにするとよく乾きます。作業上着はハンガーにかけて干している方が多いと思いますが、物干し竿などに腕の部分を通して、カカシのようにすると風が抜けてより乾かしやすくなります。

 

また、洗濯物と洗濯物間を空けて干すことで乾かしやすくなることも併せて覚えておきましょう。

 

3:室内干しの工夫

室内に作業着を干す際にもひと工夫してみましょう。洗濯物は風が動くこと、湿度が低いことでよく乾きますので、扇風機を回すのも良い手です。しかし、「電気代が気になる」「家電を動かしっぱなしにしておくのはちょっと。」という方は、新聞紙を使いましょう。

 

干している作業着の下に、読み終わった新聞紙1枚ずつクシャクシャと丸めたものを、いくつか置いておきましょう。水分の多い空気は床部分に溜まりますので、その湿気を新聞紙が吸ってくれ、部屋の湿度が下がり結果として作業着が早く乾きます。

 

作業着の汚れが落ちないときはクリーニング店を利用

ここまでご紹介した方法で汚れを落としに挑戦してみたものの、思ったように汚れが落ちないということも時にはあるでしょう。そんな時には、クリーニング店を利用するのも一つの方法です。

 

作業着の素材に合わせた洗濯方法を選んで洗ってもらえますし、自宅では落とせない汚れやシミを手間をかけずに済み、アイロンをかけてしわなくきれいに仕上げてくれます。価格と相談しながら、時には利用するのも良いでしょう。

 

作業着の洗濯を楽にするには?

さて、作業着の汚れの種類やその洗濯方法について解説しましたが、汚れを落とすためにはある程度、労力のかかる作業であることがおわかりいただけたことでしょう。ここからは、少しでもその負担が軽くなるようにする方法についてご紹介します。

 

作業着を頻繁に洗濯する方はもちろん、会社で作業着を揃えようと考えている方も、洗濯という観点から選ぶ際の参考にしてみてください。

 

防汚加工の作業着を選ぶ

着心地、使い勝手の良さで選ぶのはもちろんですが、汚れづらい作業着、つまり防汚加工の作業着を選ぶのも重要ポイントです。汚れが付きづらければ、こすり洗いが減るので必然的に生地に負担をかけることが少なくなります。

ソイルリリース加工の作業着を選ぶ

ソイルリリース加工とは、作業着をポリマー樹脂で加工したものを言い、洗剤が馴染みやすくなり、汚れを落としやすくする効果があります。汚れがつくことを前提とした作業着には、付いた汚れが落としやすいソイルリリース加工の生地はもってこいの素材と言えるでしょう。

防水スプレーやベビーパウダーを活用

作業着を着用する前に、汗をかきやすい場所に防水スプレーやベビーパウダーをつけておくと良いでしょう。防水スプレーは水や油を弾いてくれるので、汚れがつくことを防いでくれます。

 

また、ベビーパウダーは汗や油を吸収する性質をもっているため、生地に直接しみることを防ぎ、皮脂汚れで作業服が黄ばむのを防いでくれます。ベビーパウダーは、肌の弱い赤ちゃんにつけても大丈夫なものです。襟元や袖口、脇の下などに軽くつけておくと汚れ防止に効果的です。

 

正しい洗濯方法で作業服をきれいに保とう

いかがでしたでしょうか。作業着についた汚れは、その種類に応じた前処理を行うことで、汚れや臭いの蓄積を抑え、汚れ自体もスムーズに落とすことができます。

 

また、ちょっとした一手間を加えることで、作業着を短時間で乾かすことができるということについてもお分かりいただけたのではないでしょうか。

 

 

日々の洗濯をすこしでも楽で快適に行い、毎日、清潔な作業着に仕上げましょう。