自分でできる作業服の裾上げ方法3選!手縫いからミシンまで詳しく解説 2021.06.01

作業服の裾上げは意外と簡単

仕事に向かう際に新しい作業着に袖を通すと、シャキッと気持ちが引き締まるという方は多いのではないでしょうか。

 

しかし、新しい作業着にも拘らず、ズボンの裾が少し長いなどの不具合があれば、意気揚々とした気持ちが削がれてしまいます。そんなとき、自分で手軽に裾上げができたらどうでしょう。

 

 

作業着ズボンの裾上げは、皆さんがイメージしているよりも簡単です。本記事では、裁縫を敬遠しがちな男性や不器用で自信のない人にもおすすめの、作業着の裾上げに失敗しないポイントを紹介します。

 

作業着の裾上げ時に丈を決めるコツ3つ

作業着の裾上げに重要なのはズボンの丈の長さを決めることです。ズボン丈の長さを決めるためには、まず下準備が重要なポイントになります。

 

たとえ綺麗に縫い上げても、長さが合わなかったら再びほどいて縫い直すという手間がかかります。この手間をなくすために、ズボン丈の長さをきちんと定めることが大切なポイントです。

 

 

ズボンの裾上げには3つのコツがありますので、以下に紹介するコツを押さえて裾上げをマスターしましょう。

 

1:ウエストの位置に注意

最初のポイントはウエストの位置です。ウエストの位置は一般的に「腰骨の位置が男性」「へそのあたりが女性」とされています。

 

しかし、人によってはローウェストで腰履きを楽しみたい人もいるでしょう。

 

 

履き方に合わせてウエストの位置を決めましょう。普段ベルトを使っているのであれば、ベルト着用で長さを決めることもポイントです。

 

2:靴を履いて測る

靴を履いて測ることもポイントです。裸足で測ってちょうど良かったのに、靴を履いたら寸足らずだったという失敗があります。

 

ズボン丈は、靴に少しかぶさるくらいがちょうど良い長さであるとされています。

 

 

なお、靴を履いて測れる状況ではない場合、短めに履きたいならくるぶしが隠れる程度、標準丈なら床から指一本分とされています。さらに、長めの丈で履きたいのであれば、かかとが隠れる長さを目安にしましょう。

 

 

ただし、手持ちの靴の底の厚さやバランスに左右される場合もありますので、できる限り靴を履いて測ることをおすすめします。

 

 

測っている間は、腰を曲げないことはもちろん、背筋をまっすぐにして測ることにも気を付けましょう。

 

3:アイロンを活用する

過度にシワがあると生地が縮んだ状態になり、正しい長さが測れないことがあります。アイロンをかけてシワを伸ばすこともポイントです。

 

作業着の素材は、綿とポリエステルがほとんどです。特に綿の割合が多い場合、洗濯によって縮んでしまうことがありますので、一度洗濯してからアイロンをかけ、ズボンの丈を測ることをおすすめします。

 

 

また、縫い目の目印をアイロンでしっかり付けておくことは、作業のしやすさにも繋がります。アイロンを活用して、仕上がりの綺麗な裾上げを目指しましょう。

 

作業着の裾上げをする方法3選

自宅で作業着の裾上げをする方法はいくつかあります。

 

しかし、手縫いとミシン・裾上げテープにおいて、事前にやっておく作業はほとんど変わりありません。大切なのはズボン丈の長さをしっかり決めて縫いやすい目印をつけておくことです。

 

 

ここでは、手縫いとミシンに加えて、裁縫に自信のない人のために裾上げテープやハンディミシンを紹介していきます。

 

1:手縫い

ミシンを持っていない人は、手縫いでも裾上げできます。必要な道具は針と糸、クリップか待ち針で、すべて100円均一で揃えられます。特に作業着は、生地の厚いものが多いので、強い糸と太めの針を準備しましょう。糸は生地の色に合わせたものを選びます。

 

ズボンの丈を決めたら、裾を裏側に折り返してクリップか待ち針で留めていきます。待ち針で裾一周を留めたらズボンを裏表にします。

 

 

ここでもアイロンを活用し、折り目をしっかり決めておくと縫うときに楽です。アイロンがない場合は、待ち針を細かく打ち定規などで折り目跡をしっかりつけるとズレにくくなります。

 

 

縫い方はまつり縫いを使います。針に糸を通し、一本どりで玉結びをしたらズボンの裏側から針を刺して縫い始めます。縫い幅は5mmから1cmにし、表側に縫い糸があまり出ないように小さくすくうのがポイントです。

 

2:ミシン

家にミシンがあれば、それを活用するのも良いでしょう。厚地用のミシン針・ミシン糸を準備します。糸の色は作業着の色に合わせて準備すると、縫い目が目立たないのでおすすめです。

 

手縫いの場合同様にズボンの丈を決めたら、丈に沿って裾を内側に折り返しましょう。ズレないように間隔をあけてクリップや待ち針で一周留めていきます。

 

 

アイロンなどで裾の折り目をしっかり付けたら、一度外して折り目より3cmから4cmほど下までを残して裁断します。

 

 

裁ったズボンの裾は三つ折りにし、再び待ち針やクリップで留めていきます。裁断したとき、多少ほつれていても、三つ折りの中に入れ込んで縫ってしまうので問題ありません。

 

 

三つ折りは、折り目に向かって半分折り、さらに残りの半分を折り目に沿って折り返すのが良いでしょう。

 

 

ここでもアイロンをかけておくと、縫う部分の折り目がしっかり付くので、作業がしやすくなります。

 

 

縫い始めの位置は、ズボンの側面にある縫い目です。縫い始めから一周きっちり縫って糸を切るのではなく、縫い終わりと縫い始めは少し重ねて縫っておきます。

 

ハンディミシン

「ハンディミシン」とは、ホチキスのような形をしたコンパクトなミシンです。普段、裁縫をしない方には耳慣れない言葉でしょう。

 

メリットは何といっても、持ち運びに便利で外出先でも簡単に裾上げができること、そして通常ミシンより安価であることです。さらに操作性も簡単で、複雑な準備をせずに使えます。

 

 

ハンディミシンには手動式と電動式があります。手動式はホチキスのように挟んで縫っていくため、多少の力が必要になります。厚みのある作業着には、電動式を使うのが良いでしょう。

 

 

電動式ハンディミシンも、乾電池タイプ・ACアダプタ・USBと様々な電源の商品がラインナップされています。さらに大きさの違いもあり、フットペダルの付いているものもあります。

 

 

ハンディミシンは、使うシーンを想定して選ぶようにしましょう。

 

3:裾上げテープ

手先が不器用で、縫うことに自信がないという人には、ハンディミシンのほかに裾上げテープを使う方法もあります。アイロンは必須ですが、100円均一で購入できるアイテムです。

 

購入する際には、接着強度が強いものやストレッチ素材に対応したもの、厚手生地用など、商品説明を確認して選びます。

 

 

手順は、まずズボンの丈を決めたらクリップなどで折り返しを留め、生地を裏返してアイロンなどで折り目を付けておきます。

 

 

裾上げテープは、アイロンをあてるとテープが縮むため、裾一周分より2cm程度長めに切り、お湯ではなく水に浸して軽く絞っておきます。

 

 

折り返したズボンの裾に裾上げテープを合わせてアイロンでプレスしていきます。「両面接着型」か「片面接着型」でテープを貼る位置が変わるため、注意しましょう。

 

 

アイロンをかける際は滑らせず、上から10秒程度強く押しあてて持ち上げてずらして再び上から強く押しあてる、という作業を繰り返します。

 

作業着の裾上げをする際の3つの注意点

自分に合った作業着ズボンの裾上げの方法はイメージできたでしょうか。ここからは、いきなり作業を始めてしまう前に、気を付けたい点をチェックして行きましょう。

 

作業着ズボンの裾上げには、注意点が3つあります。以下で詳しく紹介して行きますので、参考にしてください。

 

1:ズボンの色に近い色の糸を用意する

ミシンの糸を変えずに作業を始めて、いざ縫い始めたところで作業着とミシン糸の色が違うことに気づいたということはないでしょうか。あまりにも色の違いが目立つような場合は、糸をほどいて縫い直すことになります。

 

おしゃれを重視して、あえて糸の色を見せるのでなければ、作業着の色に近い色の糸を用意するのが良いでしょう。

 

 

布の色が薄いときは布より明るめの色の糸を選び、濃い布の場合は布より暗い色の糸を選ぶのが良いとされています。

 

 

また、作業着は厚手の生地であることが多いため、強い糸を選ぶこともポイントです。

 

2:太めの針を使う

作業着の生地には、強い糸同様に強い針・太めの針を使います。デニム用の強度の高い針などを使うのがおすすめです。

 

この時、針に負荷をかけすぎると折れてしまう場合もありますので、予備を準備しておくようにしましょう。

 

 

一般的に、粗く縫う場合には長い針を使い、細かく縫う場合は短い針、さらに厚地は太い針で、薄地は細い針を使うとされています。

 

 

作業着の裾上げには太くて短い針を選ぶのが良いでしょう。

 

3:綿やデニムは事前に洗濯をしておく

素材によっては、ズボンの丈を決める前に一度洗濯をすることもポイントです。綿やデニム素材は、洗うと縮む可能性が高いため注意が必要です。

 

特に、ミシンを使って裾上げする場合は、生地をカットするため洗濯で縮んでしまうと修正できなくなる可能性もあります。作業着の素材を確認し、必要に応じて洗濯しておきましょう。

 

自分で裾上げができない場合の対処法

ここまで作業服の裾上げ方法を見て来ましたが、中には「時間がない」「自信がない」「道具がすぐに揃えられない」など、自分では裾上げができない場合もあるでしょう。

 

そんなときは裾上げサービスを利用するのも方法のひとつです。自分に合ったサービスを探してみましょう。

 

3つの裾上げサービスを利用する

購入したお店でそのまま裾上げを依頼したり、街中にある洋服直しの専門店で丁寧に作業してもらったりする人もいるでしょう。

 

身近な場所で裾上げサービスは依頼できますので、購入時に裾上げができるかどうかを確認してみましょう。

 

1:購入先

試着してサイズが合わなかった場合は、購入店舗で裾上げサービスをしているか確認してみるのも良いでしょう。

 

多くの場合、作業着の購入店舗でも作業着の裾上げサービスをしています。料金は各店舗によって異なるため問い合わせが必要です。

 

 

さらにオンラインストアでの裾上げ依頼には、股下の長さを入力するだけ申し込みできるというものもあります。オンラインストアで購入し、裾上げ依頼した商品を実店舗で受け取れば裾上げ代は無料というサービスもあるのでチェックしてみるのもおすすめです。

 

2:洋服直しの専門店

洋服直しの専門店で裾上げ依頼するのも方法のひとつです。多くの駅ビルやショッピングモールには、洋服直しの専門店が入っています。

 

購入店舗で裾上げ対応がなかった場合などは、洋服直しの専門店に持ち込めば裾直しができます。

 

 

デニムの裾上げが税抜き900円からできる洋服直しの専門店もありますので、利用してみるのも良いでしょう。

 

3:クリーニング店

クリーニング店でも裾上げサービスをしていることを知らない人も多いのではないでしょうか。店内ポスターにリフォーム情報が掲示されているので、普段利用する際にチェックしておくこともおすすめです。

 

裾直し料金は税抜き1,000円からというクリーニングのチェーン店もあります。作業着をクリーニングに出すついでに裾直しも依頼できる点は一石二鳥と言えるでしょう。

 

裾上げ作業不要のズボンを購入する

自分で裾上げができない場合、裾上げ不要のズボンを購入するという方法もあります。

 

ホームセンターでは、股下数cm単位で作業着のズボンを販売しているところもあります。またオンラインショップも展開しているところもありますので、利用してみるのも良いでしょう。

 

 

他にも、股下にスナップを取り付け、ボタン調節で裾の長さを変えられるズボンを開発したメーカーもあります。

 

 

裾上げの手間がないのはさることながら、社内でのリユースもできるため経費削減やSDGsの目標12である「つくる責任とつかう責任」に繋がります。

 

作業着の裾上げに挑戦してみよう

作業着の裾上げは丁寧に丈を決めて目印・折り目を付けることで、簡単にできます。準備する道具も、手縫いであれば100円均一で揃うものばかりです。

 

ミシンを購入することに踏ん切りがつかなければ、値段の安いハンディミシンを使うことも選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

 

 

本記事を参考に、ぜひ作業着の裾上げに挑戦してみましょう。