アメリカの作業着有名メーカー7選!普段着ているあの服も実はワークウェアだった 2021.05.26

作業着の枠を超えるアメリカンワークウェア

普段着用しているジーンズやネルシャツ、カーゴパンツなど、どこの国で生まれたものか知らない方も多いのではないでしょうか。

 

これらのほとんどがアメリカ発祥のアイテムであり、作業着や軍の支給品などがベースとなっています。

 

 

ここでは、作業着の枠を超え、日々新たなモデルがリリースされ続けるワークウェアの魅力について紹介していきます。

 

アメリカ発祥の作業着3つ

19世紀半ば、ゴールドラッシュに沸くアメリカ西部で、重労働者のためにジーンズやオーバーオールが生まれました。また、カーゴパンツは米軍の野戦服として1940年代に登場するなど、アメリカ発祥の作業着の歴史は古く、今現在でも色褪せることなく着用され続けています。

 

ここでは、ジーンズをはじめとする、アメリカ発祥の作業着について紹介していきます。

 

1:ジーンズ

多くのゴールドハンターたちが、金脈を求めカリフォルニアに集まりだしたのは1848年頃のことです。開拓者たちは一攫千金を夢見て、この地に殺到しました。そこで働く作業員の要望により、丈夫で長持ちする衣服として生まれたのが、ジーンズです。

 

無骨で泥臭く、ラフな印象のあるジーンズは、ゴールドラッシュ以降も、カウボーイやハリウッドスターたちによって広められることになります。また、年代が経つにつれ、古着としての新たなスタイリングや価値の変化など、その遷移もさまざまです。

 

2:カーゴパンツ

カーゴパンツの起源は、1940年代に貨物船の乗り組員が着用していたものです。1942年にアメリカの陸軍に採用され、その後も国や部隊によって、さまざまな種類のカーゴパンツが生み出されました。

 

腿の横にマチの付いた大きなポケットがあり、フロントとヒップのポケット数をあわせて「シックスポケット」とも呼ばれています。

 

 

元々は太めのシルエットですが、近年ではスリムタイプのものなどもあり、作業着からタウンユースまで豊富な種類がリリースされています。

 

3:オーバーオール

オーバーオールは、ゴールドラッシュ期に、泥まみれになり砂金を求めていたハンターたちの要望から生まれました。

 

もとはキャンバス生地で、胸当てが付いたものが主流となり、のちに、デニム生地のものが発売されると、ハンターの間で大人気となりました。

 

 

その後も、農作業者や工場での労働者、家をもたない放浪労働者「ホーボー」の間でも、作業服として定着していきます。

 

 

現在でも、塗装作業や車の整備工の方などが着用されていたり、「サロペット」の名称でレディースの服飾アイテムとして愛用されたりしています。

 

アメリカの作業着メーカー7選

1980~90年代は古着として、デニムやワークウェアの価値が見直されてきました。また、近年では、サイバーパンクやネオ80s'のような、独特のプリントやオーバーサイズの古着をミックスしたスタイリングが注目されています。

 

中でもアメリカ製のものは質が良いとされ、愛好家やコレクターの間でも、高額で取引されています。ここでは、人気の高いアメリカの作業着メーカーを7ブランド厳選しました。それぞれの特徴について説明します。

 

1:ディッキーズ

アメリカの作業着メーカー「ディッキーズ」は、ワークウェア好きの方にはとても馴染みのあるブランドの1つです。

 

代表的なアイテムとして、「874」ワークパンツがあります。センタープリーツと糊の効いたシンプルなストレートシルエットが特徴です。その歴史は古く、1950年代の誕生以来、現在でも愛用者が多いことでも知られています。

 

 

アメリカ西海岸出身のアーティストや「ローライダー」カルチャーの間では、一種のユニフォーム的な扱われ方をしています。1990年代には、スケーターの間でも定番アイテムとなり、根強い人気を誇っています。

 

 

現在では、ワークシーンやストリート、またビジネスシーンでもスタイリングしやすいさまざまなモデルが展開されています。

 

2:リーバイス

デニムといえば、「リーバイス」を思い浮かべる方が多いでしょう。アメリカの作業着メーカー「リーバイス」の代表的なモデルとして「501」が挙げられます。

 

昔ながらの無骨なストレートシルエットのデニムパンツですが、年代によりさまざまな特徴があり、生地の違い、わずかなシルエットの差などがあり、愛好家の心を掴んで離さないアイテムです。

 

 

また、この10年余りで、デニムの加工技術が急速に発達し、何年間もかけて着古したエイジングを購入時から味わうことも可能です。

 

 

デニム以外にも、さまざまなコラボアイテムやオーセンティックなアイテムを展開しています。

 

3:カーハート

アメリカの作業着メーカー「カーハート」は、高い機能性とコストパフォーマンスが魅力的な、アメリカを代表するワークブランドです。

 

主なアイテムとして、キャメルカラーのダック生地で仕立てたカバーオールがあります。内側にブランケットを配し、防寒性と丈夫さをあわせ持つ頑丈なアイテムです。シンプルなつくりにブランドロゴのタグのみという見た目も、長年愛用される理由の1つでしょう。

 

 

また、アメリカ西海岸のヒップホップカルチャーにも深く根差し、1990年代には「ティンバーランド」のイエローヌバックブーツとともに、ストリートの象徴的なアイテムとなりました。

 

4:ラウンドハウス

アメリカの作業着メーカー「ラウンドハウス」は、1903年にオクラホマ州で生まれた、鉄道労働者向けのワークウェアブランドです。

 

代表的なモデルとして、アメリカで唯一国内生産されている「made in USA」製のオーバーオールが有名です。

 

 

その他にも、ダブルニー仕様のペインターパンツ、エプロン、ワークキャップ、ベイカーパンツなどがあり、ヒッコリーやダック、チノ、ツイルなど生地やカラーもオーセンティックなもので統一されています。

 

5:キー

アメリカの作業着メーカー「キー」は、1908年にカンザス州で生まれた、本格ワークウェアブランドです。

 

コストパフォーマンスの良さから、労働者に愛用され、同時にハンティングウェアを手掛けたことで、シェアが広がりました。

 

 

代表的なモデルとして「ビブ・オーバーオール」が有名です。アメリカンカジュアル・ビンテージフリークの人気は根強く、胸元に入る緑のブランドタグは「キー」を象徴するアイコンとなっています。

 

6:オシュコシュ

アメリカの作業着メーカー「オシュコシュ」は、1895年にウィスコンシン州で生まれ、鉄道労働者や農作業者のための作業着として製造されました。

 

オシュコシュといえば、ヒッコリーストライプのオーバーオールが代表的なアイテムとして有名です。

 

 

ペインターパンツやカバーオール、オールインワンなどのほか、「GAP」や「OLD NAVY」のようなキッズ向けのアイテムも展開しています。

 

7:ベン デイビス

アメリカの作業着メーカー「ベン デイビス」は、1935年にサンフランシスコで生まれました。

 

代表的なアイテムとして、プルオーバーのハーフジップワークシャツやワークジャケットが挙げられます。微笑んだ「ゴリラ」のブランドロゴが特徴です。

 

 

また近年では、背中にビンテージ感溢れる刺繍を施したジャケットや、ベストなどがリリースされています。

 

 

アメリカ西海岸のストリートシーンを代表するアイテムを試してみてはいかがでしょうか。

 

アメリカの作業着の特徴3選

アメリカのワークウェアは、本来作業用に製造されたものですので、機能面やデザイン、丈夫さにおいて優れた特徴を持っています。

 

ここでは、アメリカの作業着の特徴3点について、詳しく紹介していきます。

 

1:高い機能性

ワークウェアには多機能なものが多く、オーバーオールを例に挙げると、ポケットの数や場所に配慮されたものがあります。胸や腰回り、また作業時にすぐに手が空けられるよう「ハンマーループ」といった、ハンマーの柄を通す輪が施されています。

 

また、カバーオールにはハンティング用のものもあり、シューティング時の肩当てや、捕獲した獲物を収納できる背中の大きなポケット、散弾銃の弾入れなどが装着されています。

 

 

ワークウェアはシーンや用途によって使い分けることができ、タウンユースとしても小物の収納、取り出しが楽といった、多機能なものが多くリリースされています。

 

2:着る人を選ばないデザイン性

ワークウェアは、着る人を選ばないデザインの高さも、魅力の1つといえます。

 

着る人を選ばないとは、デザインの普遍性や、削ぎ落とされたシンプルさに由来するものだといえます。

 

 

長年愛用され続けているということは、時代が変わってもそのアイテムを選び続ける人が変わりなくいるということです。リリースされた時から、すでに完成されたデザインだったといえます。

 

 

昔と変わらないオーセンティックなデザイン性は、現在のシーンにおいても違和感なく時代に溶け込んでいます。

 

3:優れた耐久性

補強の技術や生地の特性を活かした耐久性の高さは、ワークウェアの特徴の1つです。

 

ペインターパンツの場合、作業員が膝を付いての作業が多いことを想定し、「ダブルニー」といわれる、腿から膝下まで生地がニ重に補強されているものがあります。

 

 

この部分は、擦れたり摩耗による劣化が激しい部分でもあります。あらかじめニ重にしておくことで1枚目が破れても、ケガすることなく作業が続けられます。

 

 

また、生地も丈夫なものが多く、デニムはもちろん、キャンバス、ダック、ヒッコリーなど強度のあるものが使用されています。これらの生地は、傷んでしまったときの補修のしやすさや、目立たなさといった点でも優れています。

 

アメリカの作業着を試してみよう

アメリカのワークウェアの特徴について紹介してきました。

 

普段何気なく着用しているデニムやジャケットなどは、デザインや生地は違っても、ベースとなる形状はアメリカ生まれの作業着です。

 

 

ストリートカルチャーとも密接な繋がりをもつアメリカのワークウェアを、ぜひ手に取って試してみてはいかがでしょうか。