作業着をおしゃれに着こなしするポイント8選|着こなすための注意点 2021.05.11
作業着のおしゃれな着こなしとは
おしゃれができるのは私服だけに限りません。近年はファッション性の高い作業着も開発されるようになってきました。仕事中でも作業着に気を配っておしゃれすることができ、モチベーションアップや企業のブランドイメージ向上など仕事面への好影響にも繋がっていきます。
この記事では、作業着をおしゃれに着こなしするポイントやその効果、注意点まで順を追って解説しています。男女問わず、作業着の着こなしやファッションにこだわる方は是非チェックしてみてください。
作業着の必要性
企業がコストもかかる作業着を導入するのには、それなりの訳があります。作業着は仕事中の運動機能を保持し、頑丈で安全面にも効果があります。また、周囲や顧客に対する信頼度を高めることもできます。
ここでは、作業着を取り入れる主な必要性について、3つご紹介します。
安全面
仕事中の怪我などのリスクを抑えるため、作業着は基本的に厚手で頑丈なつくりになっており、安全に作業することができます。企業やユーザーは、仕事をするシーンに合わせて様々な種類の中から作業着を選ぶことができます。
火を扱う場合は防炎加工、電気には帯電防止加工といった具合です。食品類の場合は、食する人の安全面を考えて制菌加工を施した作業着などが使われています。
機能性
作業着は作業をするためのものなので、動きやすさや快適さが求められます。激しく動く場合は服のストレッチ性、夏であれば速乾性や通気性のあるものといった選択肢があります。
また、使いやすさの観点で、ポケットの数やファスナーの位置などにも様々な種類があります。
他にも屋内外かどうか、汚れやすい環境かなど、仕事状況に合わせた機能性が作業をする上で重要になってきます。
信頼感
作業着を着ていれば、相手には一目で仕事中であることが伝わり、顧客の信頼感を得ることができるでしょう。社名入りの作業着などを顧客の目に触れさせることで、会社の宣伝効果としての役割を持たせることもできます。
作業着そのものが企業や職業性のステータスの一種となり、企業のブランド力向上に繋がるでしょう。
作業着をおしゃれに着こなしするポイント8選
安全面や機能性を考慮した上でも、作業着をおしゃれに着こなすことができます。トップス・ボトムスの選び方のコツや、アウター・インナーの形状や色、ベルトや靴などのアクセント類に至るまで、好みやトレンドに応じてコーデしていきましょう。
ここでは、作業着の着こなしのポイントとして8選をご紹介します。
1:ピッタリサイズを選ぶ
近年は、身体のラインやシルエット感が強調されるようなピッタリサイズがおしゃれで人気があるので、作業着にも取り入れていきましょう。
ピッタリサイズでも、生地にストレッチ加工や、3Dカット(肩回りや腰回りなどが立体的な構造になっているもの)を取り入れた新作もあり、動きやすさが保たれている作業着が増えてきています。それらを選ぶことで、作業に支障を出さずにおしゃれすることができます。
2:定番より一段濃いカラーを選ぶ
作業着といえば、従来はグレーやベージュなど目立ちにくい色が使用されてきましたが、一段濃い色を選ぶだけで差別化でき、おしゃれ感や身体の引き締め感をアップさせることができます。
染料にこだわりのある濃いめのブラックやブルーなど、豊富な色を取りそろえた作業着もあります。
色味を選ぶだけでも相手に与える印象を変えることができます。また、濃色であれば汚れが目立ちにくいというメリットもあります。
3:ハリのある素材を選ぶ
ハリのある厚手素材の作業着によって、シルエットを強調したスタイリッシュな着こなしをすることができます。
襟や袖がパリッと立った作業着や、形状記憶によってシワができにくい素材を選ぶという方法があります。洗濯をしてもヨレが出にくい素材もあるので、商品ページなどをよく確認しましょう。
他にも、一見スーツのようで作業着としての機能を備える、パリッとしたスーツ型作業着もあります。
4:組み合わせるインナーやベルトで工夫する
インナーやベルトの色・形状を工夫することでアクセントになり、独自の着こなしができます。価格も比較的安価で、支給される作業着と別の部分で周りと差別化することが可能です。
ベルトでは、ストレッチタイプやピン式という選択肢もあります。また、インナーの見せ方や、トップスのカラー相性なども検討してみましょう。
5:安全靴もアクセントとなる
安全靴(セーフティーシューズ)は、主に重量物の落下による怪我防止のためのものですが、デザイン性に優れている靴もあり、アクセントとして取り入れやすくなっています。
デニム素材、スニーカーモデル、ミドルカット・ハイカットタイプなど、作業着との相性や好みに合わせて選ぶことができます。耐滑性・耐油性といった機能性に優れる靴もあり、現場で重宝するでしょう。
6:Aライン・Yラインのバランスを考える
鳶服のように下半身にボリュームを持たせ、体全体のシルエットがアルファベットのA型になるような着こなしをAラインといいます。逆に、上半身にボリュームを持たせてYの字型に見える場合をYラインといいます。
全体がダボっとしたコーデより、この2つどちらかのラインを意識してコーデするとおしゃれな着こなしができるでしょう。特にがっちり体型の男性など、ピッタリサイズの作業着コーデが難しい方におすすめです。
7:上下で違うカラーを選びコーディネートする
つなぎタイプでなければ、トップスとボトムスで違う色の作業着を着るという方法もあります。片方がオレンジなど目立つ色の場合は、もう一方をシックな色にするなど、組み合わせによっておしゃれな着こなしができます。
私服でも使えそうな作業着のカラーバリエーションを豊富に取り揃えていたり、上下の色違いを多様に選べたりするブランドもあります。
8:ステッチがあるデザインを選ぶ
デニム素材の茶色糸など、服の表面に縫い目(ステッチ)のある作業着も、おしゃれなものが多くアクセントになります。
2・3重のステッチなどで服を頑丈にするのに加え、複雑なステッチワークやカラーによっておしゃれ度をアップさせた作業着も登場しています。
作業着のおしゃれな着こなしの効果3選
作業着をおしゃれに着こなすことによって、作業者自身にも対外的にも、仕事面において良い効果を発揮できるでしょう。
ここでは、作業着をおしゃれにすることで、実際に期待できる効果を3つあげていきます。
1:仕事へのモチベーションアップ
企業にとって、待遇面や福利厚生など、従業員のモチベーションを上げ、維持していくのは非常に難しいでしょう。しかし、作業着をおしゃれにするという比較的低コストな手法によって、従業員のモチベーションアップを図ることが可能といえます。
作業者側でも、おしゃれな作業着によって仕事へのスイッチが入る効果、同じユニフォームを着るという連帯感による職場環境改善なども期待することができます。
2:お客様からの高評判に繋がる
顧客へ訪問する際などは身だしなみを整えることが必要不可欠であり、おしゃれでかっこいい作業着は相手に好印象を与えることが期待できます。
また、自らのモチベーションアップが仕事にも繋がり、見た目の第一印象だけでなく仕事内容まで好評判を得る可能性を秘めています。
3:企業に対するブランドイメージや評価が上がる
新しくおしゃれな作業着を導入することで顧客の目にとまり、企業のブランドイメージを確立・向上させられる可能性があります。
社風や働き方を作業着によって表現しようとしたり、若手社員から意見を募って新しい服を導入したりするケースが増えています。作業着に企業名やロゴの刺繍を入れて差別化を図る方法もあります。
また、おしゃれな作業着の導入で、若手の採用率をアップさせようとする動きも出ています。
作業着をおしゃれに着こなすために注意点4選
作業着は作業前提での着用になるため、おしゃれに気を使いながらも、機能性の部分は無視できないポイントになります。おしゃれ感と機能性を両立し、バランスを取ることも重要です。
ここでは、作業着をおしゃれに着こなすための注意点として4選を紹介します。
1:季節で作業服を使い分ける
おしゃれで快適に仕事をするために、主に夏用と冬用といったように季節ごとに作業着を使い分けることも大切です。
季節にあわせず必要以上に薄着や厚着をすることは、おしゃれな着こなしとはいえないでしょう。
夏であればメッシュ素材など通気性に優れるものや冷感素材のもの、冬であれば防寒性能や保湿効果に優れた作業服やインナーがあり、それらを使いこなすことで、よりおしゃれな着こなしが可能になります。
2:作業内容に合った素材
火を使う場合での防炎素材や、電気を使う場合での帯電素材など、使用用途による生地素材の違いは事前に確認する必要があります。
綿とポリエステルの割合なども着心地や耐久性と関係してきます。綿の割合が多ければ着心地がいい、ポリエステルの割合が多ければ耐久性がいいという特徴があります。
防炎加工されていないポリエステルやナイロンなどは火や熱に弱いなど、素材の特徴も把握しながら、おしゃれな作業着を選んでいきましょう。
3:作業内容に合った機能
おしゃれに着こなすには、作業内容に合った機能品を選ぶことも前提となります。
汚れや安全面対策・防水対策が必要な場合はツナギ作業着、工具を多く使う場合はポケットの多い作業着、激しく動く場合は軽量で動きやすい作業着などを選びましょう。他にも、清掃作業などでは撥水機能の高い作業着が採用されています。
各メーカーでは、機能性を維持しながらおしゃれなデザイン作業着が日々開発されています。
4:メーカー表示の寸法の確認
作業着をおしゃれに着るためには、大きすぎるサイズを選ばないことや、肩幅・袖丈・着丈・パンツ丈などを事前に確認しておくことが必要です。
作業着には、ヌード寸法(体の寸法)と製品寸法(ヌード寸にゆとり分を加味したもの)の2種類があります。作業をする上ではゆとり分も大事ですが、着こなしを考えて最低限の大きさにしておきましょう。
女性向け作業着をおしゃれに着こなすための注意点
ファッション性が向上したとはいえ、女性向けの作業着はそれほど多くないのが現状といえます。常日頃おしゃれに気を遣いたいという女性の方は、どのように作業着を選んでコーデしていけばいいのでしょうか。
ここでは女性の作業着の着こなしについて注意するべき点を2つ解説しますので、ぜひ参考にしてください。
男女兼用が多いためサイズ選びに注意する
作業着によってSサイズの製品、SとSSサイズを展開している製品もあります。しかし男女兼用サイズとなっている場合も多く、バスト部やヒップなど女性の体にフィットしにくいものもあるため、サイズ選びは慎重に行う必要があります。
肩幅・袖丈・着丈をよく確認し、ウエストなどがダボっとしすぎないように自分に合った製品を選んでいきましょう。Sサイズでも、人によっては大きい場合もあるので注意が必要です。
女性向けのトップス・ボトムスの展開もあるためラインナップをよく見る
女性向けに、ボディラインがきれいに見えるような作業着も販売されているので、ラインナップをよく確認しておきましょう。
トップスであればウエストが引き締まって見えるものや、アジャスター付きでウエストサイズの微調整が可能なものがあります。
ボトムスであれば裾が広がったセミフレア型のチノパンツや、ウエストからヒップまで3Dカット仕様のスラックス、ストレッチ性のあるカーゴパンツなどもあります。
また、透け防止や消臭テープ付きなど、機能的に優れた製品もあるのでおすすめです。
作業着をおしゃれに着こなそう
作業着にもおしゃれを求めるニーズによって、様々な新しい作業着が登場してきました。おしゃれな作業着は、仕事中におけるストレスを緩和させ、各個人や現場全体のモチベーションアップ効果を期待することができます。
デザイン性や機能性に富んだ作業着は、あらゆるブランドから毎年続々と発表されています。仕事で作業着を使う方は、是非ともおしゃれに着こなすポイントを押さえて、快適なワークライフを実現していきましょう。