作業着に使用される素材8つを解説!選び方のポイントもあわせて紹介 2021.04.01

 

作業着の素材の選び方3選

作業の際に着用する作業着ですが、事務処理を行うときでも制服代わりに着用している会社もあります。作業着を着用する業種や職種によって、作業着として選ぶ機能や素材の直目すべきポイントが異なります。

 

ここでは、作業着の素材を選ぶ際のポイントを3つ紹介します。作業着の購入を考えている方や、自社作業着の選定を検討している方は参考にしてください。

 

1:企業のイメージに合うか

企業の制服のひとつとして作業着を導入する場合は、色・形・機能とともに素材についても企業イメージを加味して検討しましょう。

 

見た目としては、色や形に注目されがちですが、機能や素材を重視して、作業者にとって作業しやすい作業着を導入することで、作業効率も上がり、企業イメージの向上にも一役かってくれます。

 

 

作業着はポリエステル素材が使われることが多いものの、火を使うことが多い職種の場合は、熱に強い素材を採用した方が作業者も作業に取り組みやすくなります。

 

2:用途に合うか

作業着を着て行う作業がどのような作業かによっても、作業着として適した素材が異なります。作業着を着ることが多い職種として、電気関係の作業者や建設・建築関係の作業者、工場の作業者などがあります。

 

作業着の素材を選ぶときは、どの作業で着るものかを考え、耐久性を重視するのか、伸縮性を重視するのかなど、作業着として重視するポイントを優先付けして検討していきましょう。

 

3:予算は適切か

作業着として採用する素材によって、作業着の価格が予算と折り合わないこともあります。作業する環境を考慮したうえで、素材を重視するのか、当初予算に収まるように素材選びに妥協を許すのかを検討しなければならない局面もあるでしょう。

 

作業着の素材を重視する場合は、素材に対する価格設定が適切か検討し、割高と感じるのであれば、デザインや機能が異なる同一素材の作業着を検討し、適切だと考えられる価格帯の作業着を選択しましょう。

 

作業着に使用される素材8つ

作業着には、ポリエステル素材が採用されていることが多いものの、用途や機能に応じて、ほかの素材が採用されていることもあります。

 

ここでは、作業着に採用されている8つの素材を紹介します。素材の特徴や機能を理解し、自分が求める作業着に適した素材を判断できるようにしておきましょう。

 

1:ポリエステルの場合

ポリエステルは耐久性が高い素材のため、作業着に使われることが多い素材です。

 

ポリエステルは合成繊維で、耐久性が高いだけでなく、シミも付きにくく、色落ちや洗濯時に繊維が縮んでしまう心配も少ない素材のため、もっとも作業着に向いている素材ともいえます。

 

 

ただし、自然素材である綿と比べると、肌触りの良さや吸水性については劣るため、汗をかくことの多い職種には向かないこともあります。また、合成繊維のため、火に弱く簡単に穴が開いてしまうという特徴もあります。

 

2:綿の場合

綿は自然素材で、肌着にも適した素材のため、着心地の良さを重視した作業着に使われています。綿素材の作業着であれば、肌が弱い人や汗をかきやすい人でも快適な状態で作業ができます。

 

綿は耐久性でも優れており、その点でも作業着に向いている素材です。吸汗性に優れているうえ、熱にも強いので、火を使う作業や汗をかきやすい高温環境での作業ではぜひとも採用したい素材といえます。

 

 

綿は天然素材がゆえに、シミがつきやすく、洗濯時に縮んでしまったりシワになってしまったりしやすいという点で注意が必要です。

 

3:麻の場合

麻は古くから夏服(着物)に使われてきたように、通気性が良く、夏の作業に適した素材といえます。肌触りもさらっとしており、肌にまとわりつくことがありません。吸水性にも優れているため、汗をかきやすい作業にも向いています。

 

麻は吸水性に優れているものの、色落ちします。シワもつきやすい素材のため、色落ちとシワが気になる作業用の素材としては不向きです。色落ちは、ほかの服への色移りにもつながるので注意が必要になります。

 

4:ナイロンの場合

ナイロンは合成繊維で、耐久性に優れた素材です。摩耗に強く、ベルトや手袋などの作業装備に使われていることも多い素材です。

 

ナイロンは耐久性が高い反面、熱には弱く、火気に触れると溶けてしまうため、火気を扱う作業には向いていません。吸湿性が低いため、肌着としては向かない素材ですが、雨合羽のように水を通さないことを求められる用途には向いています。

 

5:ポリウレタンの場合

ポリウレタンは伸縮性に優れた合成繊維です。ゴムに似た伸縮性を持ち、スポーツウェアや靴底などに使われています。

 

ポリウレタンはスポーツウェアにも用いられているものの、温度や湿度に弱いという特徴があります。温度や湿度によって劣化が進みやすくなるため、過酷な環境が想定されている作業の作業着としては向きません。

 

 

作業着では、綿とのポリウレタンの混紡という形で、両素材のメリットを併せ持つ素材として使われています。

 

6:羊毛の場合

羊毛は自然素材で保温性に優れています。羊毛というと冬の防寒着としてのイメージが強い素材ですが、熱伝導率が低いため夏の素材としても使えます。吸湿性にも優れています。

 

羊毛は使いこむとフェルト状になってしまうという特徴があります。水洗いでも繊維が大幅に縮んでしまい、フェルト状になってしまいます。作業着としてはインナーやインソールに使われています。

 

7:アクリル繊維の場合

アクリル繊維は合成繊維ですが、質感は羊毛に似ています。アクリル毛糸を使ったセーターを持っているという方もいるのではないでしょうか。

 

アクリル繊維は質感が羊毛と似ていることからもわかるように、保温性の高い素材です。しかし、自然素材である羊毛と大きく異なり、吸水力はありません。

 

 

セーターのように保温性の高い服を着たときに体からでる汗を給水しないため、羊毛セーターに比べアクリルセーターの方がべたつきを感じます。

 

8:アセテートの場合

アセテートは絹のような風合いの合成繊維です。合成繊維ですが、吸水性や吸湿性もある素材です。ですが、水にぬれると繊維の強度が低下します。

 

アセテートには、シワになりやすく、染み抜きの溶剤に弱いため染み抜きができないという弱点があります。

 

作業着に向いている生地3つ

作業着に使われることの多い繊維の素材を紹介しましたが、作業着に向いている生地にはどのようなものがあるのでしょう。

 

ここでは、作業着に向いている生地を3種類紹介します。作業着で行う作業の内容や環境と照らし合わせ、素材のコストも考慮したうえで、作業着に使用する生地を選定しましょう。

 

1:ギャバジンの場合

ギャバジンは、防水加工がされている綿素材のことです。19世紀にバーバリーによって開発された生地で、兵士が戦場で着るコート用の素材として使われ、改良を重ねられていきました。現代でもスーツやコートの生地として使われています。

 

ギャバジンは戦場でも使われているように、とても丈夫な生地なので作業服用の素材として用いられることも多く、少々手荒に扱っても生地が大きく傷むことはありません。

 

2:ブロードの場合

「ブロード」とは生地の織り方の名称で、キメが細かく耐久性に優れています。ブロードは織り方なので使われる繊維素材は複数ありますが、綿を使っているブロード生地は「綿ブロード」と呼ばれています。

 

ブロードは耐久性が高いため作業服にもよく使われている素材です。綿ブロードはワイシャツやエプロンなどによく使われています。

 

3:ツイルの場合

ツイルは「綾織」の生地で、肌触りよく伸縮性もある素材として知られています。ツイルは織り方の名称であり、デニムやギャバジンもツイルの一種です。

 

作業ズボンには綿100%のツイル素材が使われているように、作業着としても肌触りもよく、伸縮性にも優れているためよく使われています。防縮加工がされていれば縮みも気にせずに着用できます。

 

作業着における素材の違い6つ

ここまで作業着に使われる生地および素材について、特性や特徴を紹介してきました。ここでは、実際に各素材の特性や特徴が、作業着にどう活かされるのか、素材による違いを紹介します。機能やデザイン面からも選択すべき素材を考えてみましょう。

1:通気性の高さ

通気性の高さは、作業着を必要とする多くの業種・職種に大切な機能です。特に工場や建設・建築業で着用される作業着は、汗をかくことや暑い場所で作業することが想定されるので、通気性の高さが求められます。

 

生地としてはツイルがもっとも通気性に優れ、繊維の素材としては綿が通気性に優れています。綿とポリエステルの混紡ツイルが、肌触りがさわやかな涼感素材として作業服にも使われています。

 

2:耐久性の高さ

作業着というからには、耐久性も必要な機能のひとつですが、特に工場や建設・建築現場などで着用される作業着には不可欠となる機能です。

 

耐久性にもっとも優れている生地はギャバジンで、繊維素材はポリエステルです。

 

3:バランスの良さ

通気性と耐久性に優れたバランスの良い素材は、ポリエステルと綿の混紡繊維です。ポリエステルの機能性と綿の着心地の良さを兼ね備えた優良素材といえます。

 

生地としてバランスが良いのはツイルやサージなどの綾織物です。バラシアという変わり織の生地も縦糸と横糸のバランスが安定しています。

 

4:伸縮性の高さ

伸縮性の高さを求めるのなら、ポリウレタンとナイロンが該当します。綿ブロードにはあまり伸縮性はありませんが、綿とポリエステルや羊毛、ポリウレタンなどとの混紡ブロードにすれば、伸縮性の高い生地になります。

 

スポーツウェアに多く採用されている「ジャージ」はポリエステル素材をジャージ織りした生地で、素材が綿になると「スウェット」になります。ジャージ織りの生地も伸縮性が高く、作業着の素材としても使えます。

 

5:着心地の良さ

着心地の良い作業着には、身体へのフィット感や肌触りの良さなどが求められます。寒いときには保温性が求められ、暑いときには清涼感や吸汗・速乾機能などが求められます。

 

着心地の良さを求める場合は、作業着のパーツによって使う素材を変えてみるのも効果的です。身体の関節部分にはストレッチ性重視の素材を用い、汗が目立つ部位には吸汗重視の素材を用いるなど、特徴の違いを適切に活かせれば、着心地の良い作業着になります。

 

6:ストレッチ性の高さ

作業着が作業をするための服である以上、素材のストレッチ性が求められることも多く、ストレッチ素材には綿を基本とした混紡素材が使われています。

 

ストレッチ性を高めるために、綿をベースに耐久性に優れたポリエステルと伸縮性のあるポリウレタンを混紡したり、ポリエステルに綿と麻を加える形で混紡したりされています。

 

職種や環境に合った素材の作業着を選ぼう

作業着としての機能を満足させるために使える生地・素材の種類は多く、複数の素材や生地を組み合わせることで、欠点の少ない心地よい作業着を作ることもできます。

 

作業着に使われる生地や素材の特徴を理解し、作業着を着る環境や作業の内容に適切な機能を備えた作業着を選べるようにしましょう。

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